パズルよもやま話

パズルよもやま話06(覆面算のウソ・本当~その1~)

パズルよもやま話

パズル界で有名な覆面算

昨今の謎解きブームも手伝って、パズル愛好家さんではない方もご存じのパズルではないでしょうか?


この覆面算はパズル界の巨匠、ヘンリー・デュードニー(Henry E. Dudeney)が1924年に紹介したパズルです。
あくまでも、デュードニーが 紹 介 し た 覆面算です。
初出の雑誌に「デュードニーが作った覆面算」とはどこにも記載されていません。
この部分に関する真実はどこかでお話しするとして、今回は、この覆面算が「世界最古の覆面算」と言われているウソについてご説明します。

まず、現在分かっている最古の覆面算は、
アメリカの雑誌「AMERICAN AGRICULTURIST」(アメリカの農業者)1864年12月号に発表されている下記の覆面算です。

AMERICAN AGRICULTURIST 1864年12月号 問題番号:109 作者不詳

※現在は、AMERICAN AGRICULTURIST の合本 Vol.23の359ページで確認することができます。

この最古の覆面算はここ数十年のうちに分かったことなので、最古の情報が更新したことを言っているわけではありません。

私がお伝えしたいのは、
デュードニーがイギリスの雑誌「THE STRAND MAGAZINE」1924年7月号で SEND + MORE = MONEY (問題番号:708)を紹介する2年前(1922年7月号)に、雑誌の名前(STRAND)を使った覆面算を紹介していることです。

THE STRAND MAGAZINE 1922年7月号 問題番号:607

この時点で、SEND + MORE = MONEY が最古の覆面算でないことは明らかです。

デュードニー研究家の藤村幸三郎氏も「 SEND + MORE = MONEY は最古の覆面算」なんてことは書いていません。

となると、
本で SEND + ~ の覆面算を知った誰かが「解釈を間違えた」、または「この覆面算を注目させるためについたウソ」と考えられるのではないでしょうか?

ただ、SEND + MORE = MONEYは、
すべて意味のある言葉を使っている覆面算」という意味では最古でしょう。

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