最近、
マッチ棒パズル(1本動かして等式を作るタイプ)のアプリや解析サイト、自動生成サイトを使って出題したら、お客様からクレーム来ることが多くなったので対策の仕方はないでしょうか?
というご相談をいただくことが多々あります。
そのようなアプリやサイトを使うときは冷静になってください。
SEさん(プログラマーさん)はパズルの専門家ではございません。
いきなりですが、あなたは健康に興味がありますか?
健康に関する情報を探すとき、どこで必要な情報を見つけますか?
医療に携われている医師や看護師、学者、栄養士などが発信している記事や動画ではないでしょうか。
それと同じです。
パズルの情報が欲しいときはSEさんではなく、
パズルの専門家が書いているサイトやブログをご覧ください。
確かに、昨今のITは目覚ましい発展がありますが、
マッチ棒パズルを特に商用で出題するときに大切なことは、
お客様に満足していただける答えであること
に加え、
意図しない答えの排除
です。
パズルを作るとき、
そのようなサイトやアプリを補助的に使うことで、
多少でも時間短縮になるのであれば良いことだと思います。
(※あくまでも、きちんと動作することが前提での話)
ただ、
★お客様に満足していただける答えであること
★意図しない答えの排除
この部分は、
長年、マッチ棒パズルを出題して情報を蓄積しているパズルの専門家しか知りません。
たまたま見つけたアプリやサイトを疑うことなく使って被害が出ないように、
注意喚起の目的で、今回、記事を書きました。
ちなみに、
マッチ棒パズルに関わらず、パズル制作という仕事は、
・制作する
・確認する
の2つの作業から成り立っており、
制作することよりも確認することの方が重要です。
確認することを怠るとクレームが来たり、信頼が無くなったりします。
パズルの種類によって「制作すること」と「確認すること」の割合は変わってきますが、
マッチ棒パズルを制作する場合、かかる時間から算出すると、
制作すること:確認すること = 3:7
の割合になります。
確認に倍以上の時間が必要ということです。
※パズルの専門家が行ってこの割合です。
もし、マッチ棒パズルの出題でご相談がある場合はこちらから
最後に…
Q. きちんと動作するマッチ棒パズルの解析サイトやアプリはありますか?
A. 2024年7月現在では存在しません。
国内だけではなく、世界中のサイト、アプリを確認しました。
遊ぶ目的(「答えが複数あっても、そのうち1つを見つけることさえできればいい」という考え方)ならまだ使える解析サイトはあります。
しかし、商用目的で利用するとなるとボロが出ているものばかりです。
ボロの出方を見ていると、
マッチ棒パズルの一部のルールだけしか見ずに作られているな
と感じることがダントツで多いです。
驚いたことに、根本的にマッチ棒パズルのルールを理解せずに作られているものもありました。
(SEさんはパズルの専門家ではないので、しょうがないと言えばそれまでなのですが)
ただ、SEさんの中には「某クイズ番組内のルールでしか動作しないです」という注意書きをしている方もいたので、そういった解析サイトやアプリを利用される場合は隅々調べた方がいいですね。
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